悟りの窓

魂とつながる日本固有の自己成長の道

宇宙と切っても切れない悟りの関係

約5分

悟りについて考えていると、宇宙の話が出てくることがとても多いことに気がつきます。

悟りとは自己の内面を探究するものですが、心の内を探っていくと、宇宙という自分を取り巻く外部世界の最大範囲に行き当たるというのは、興味深いところです。

宇宙と悟りの関係について一言でまとめると、

悟りとは、自分と宇宙(=外側の全て)が一体であると目覚めること

です。

宇宙と悟りとの関係性、そう解釈される理由、その考え方から導かれる悟りに近づく方法についてまとめてみました。

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1.宇宙と悟りの関係性

まず、禅の悟りの境地、それから宇宙飛行士のワンネス体験に関する、著名人の言葉をひも解いてみましょう。

「自分が見る物も、自分自身も消えはてていた。私が感じた唯一のことは、自我の内部が完全に一となり、上下や周囲の一切のものによって充たされているということであった」今北洪川 明治時代の著名な禅僧

 

「個別的生命は全体の部分である。個別的生命が部分をなしている全体がある。 すべては一体である。一体である全体は、完壁であり、秩序づけられており、調和しており、愛に満ちている。この全体の中で、人間は神と一体だ。自分は神と一体だ。」1971年、アポロ14号の月着陸船に乗り組こんだエド・ミッチェルの体験「宇宙からの帰還(立花隆)」

いずれも自己と、自己を取り巻く世界が融合した体験を表しています。自と他を分ける境目が消失し、自分が宇宙と一体であることを理屈ではなく実際に体感しているようです。

悟りは、自分や自分の周りの世界について、ありのままの真実を「わかっている」ことです。わかってくることで、自分と宇宙の一体性に気づき、その仕組みの完璧性や秩序、バックボーンにある愛と調和を感じることになるようです。

2.関係性その理由

次に、このような宇宙と悟りの関係性について、なぜそのようになるのか、根拠となる理由を考えてみます。

(1)宇宙の性質

ホログラム宇宙論を唱えた量子物理学者のデヴィット・ボウムは、宇宙がホログラムのような性質を持っていると主張しています。ホログラムとは、その一部をとっても全体の情報が記録されていて、ある角度からレーザー光を当てると像が浮かび上がるというものです。

「あらゆる物は分割不可能な全体である。宇宙の森羅万象は内在秩序という縫い目のないホログラフィックな生地からできているため、宇宙が部分の集まりで成り立っていると見るのは意味のないことである。そもそも現実を分割して、各部分に名前をつけるということ自体が独断的なのであり、単なる合意の産物でしかない。素粒子も、この宇宙にあるその他すべてのものも、カーペットの模様の一部と同じように、互いに別々の存在ではないのだ。」

デヴィット・ボウム 量子物理学者

宇宙の一部である私たちも、宇宙と不可分であり、別の存在ではないということになります。

(2)宇宙の成り立ち

宇宙は、もともとあった一なるものが自分を知るために作り出したという考え方があります。一つであるということは、知る主体も知られる客体も存在しないということで、様々な視点から自分を見るために、二元性の世界を作り出したというわけです。

これが自と他が分離する世界ですが、分離することで私たちは自分が何者かを忘れてしまいます。ゲームのようにまっさらで体験を楽しむために、あえて忘れる設定にしたという人もいますね。

忘れっぱなしというわけにはいかないので、宇宙のすべては、私を知り、自分を知り、記憶を取り戻して、夢から目覚めるようにプログラミングされているわけです。

この考え方によると、言ってみれば、宇宙意識の一番基本となる行動原理で、悟りはその原理に基づいて生じていることになります。

(3)悟りの定義

よく悟ると自我(エゴ)が消えると言われます。自分という認識そのものが消えるので、ゆえに、悟る自分もいないことになります。

悟る主体は存在せず、悟りという体験だけがあるとも言われることもあります。

自我、すなわち、自分という意識は、映画を映し出すスクリーンのようなもので、世界のすべてを映し出すためには真っ白でなくてはなりません。

これが自意識が持つ空性であり、前項とも通じますが、映画を見ているのが宇宙意識であり、普遍意識ということになります。

悟りの本質を考えるとき、宇宙との関係抜きに悟りを語ることはやはりむずかしいと言えそうです。

 

3.悟りに近づくための考え方

それでは、宇宙とのそんな関係性を持つ悟りに近づくためにどんな考え方、心的態度が好ましいのでしょう。

悟りの性質として、悟りは向こうから来るというのがあります。悟りたいという意思は必要だし、そのために瞑想や修行、心を見つめるなどいろんな取り組みも役に立ちます。

しかし、悟りというのは自分がなくなった状態でもあるので、悟りたい自分がいるうちは決して悟れないという皮肉があるわけです。

そんな悟りの性質は、眠ることにも似ています。寝ようと思って寝床に入るのですが、眠りに落ちる瞬間は意図してできるものではありません。

眠ろうとすればするほど、どうしても寝付けなることは誰しも経験があるでしょう。まさに眠りがやってくる感覚ではないでしょうか。

だとすれば、悟りに関してみんなすでに悟っているという考え方が有効かもしれません。

悟りが宇宙と一体になることだとすれば、どんな人もすでに宇宙とつながっているわけです。過去も現在も未来も、宇宙から離れたことはないし、これからもあり得ません。

もうつながっているのだから、ただそのことに気づけばよいと信頼し委ねていることが、心を緩ませ、物の見方を広げて、悟りに近づいていくことは大いににありそうです。

4.まとめ

悟りと宇宙というと、非常に壮大な話に聞こえますが、今この瞬間もそうであるし、いつでもそのあり方を選択できるという意味では、身近なものでもあります。

自分とは誰か、なんのために存在するのかという問いを、単に知的好奇心のためや哲学的探求の楽しみで終わらせるのではもったいないと思います。

実生活を豊かにし、自分の可能性を広げ、人生を実りあるものにするために、先人の知見や受け継がれてきた知恵を活用していきたいですね。

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この記事を書いた人

祇場 駿矢(しば しゅんや)
幼い頃から「人は何のために生きるのか」「人はどこからきてどこへ行くのか」「ここは自分がいる場所ではない」などと考える子供だった。

ところが、昭和の成功の常識に染まり、京大法学部からメガバンクに。バブル崩壊からITバブル、リーマンショックなど日本経済の栄枯盛衰を経験。

忙しい毎日を送りつつも、目に見えるモノ(物質、金銭、地位、肩書き)では、決して心が満たされることはないことに気づく。

世間的なうたかたの価値に見切りをつけ、人間が生きることの本質的価値を探究して2014年に銀行を退職、起業する。

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