悟りの窓

魂とつながる日本固有の自己成長の道

潜在意識と上手につき合って引寄せと悟りを実現する方法

約19分

今日、潜在意識について語る人は多いですが、そもそも潜在意識がいったい何なのかについて、「潜在意識とは」ではググってみても、正確に答えている人はまず見当たりません。

そこで、潜在意識とはどんなものか、正しい付き合い方、願望達成や悟りとの関係性についてまとめてみました。

潜在意識とは、痛みを感じるという理由から心の中で見えない(見ない)ことにしている領域です。そして、その潜在意識領域の中には、性質の異なる様々な要素(意識)が含まれています。

一方、悟りは自分や世界のいろんなものをわかっていくプロセスです。ですので、悟りの段階が進むと潜在意識の領域は狭くなって(逆に顕在意識の領域が広がって)いきます。

それと同時に、顕在意識と潜在意識が一致する方に向かうので、望んでいることがそのまま実現するようになっていきます。

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1.潜在意識の正体

(1)世間で説かれる潜在意識とは

成功哲学の古典的名著にナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」があります。

私もそうでしたが、初めてこの考え方に触れた人の多くは、「おおっ!そうだったのか!思考が現実化するなんて、すごいことだ」と感激し、先行きに大きな希望が湧きます。

現代であれば、10年ほど前の引き寄せの法則も同様でした。自分が望んだものを引き寄せるというのですから。

しかし、残念ながらこのとおりにやってうまくいく人は、ほんの一握りです。

なぜ強く思っているのに現実化しないのか、引き寄せられないのか、その理由として出てくるのが「潜在意識」です。

わたしたちは、起きて目が覚めている状態にあるときは意識があるといいます。逆に、眠っているときは意識をなくします。

この意識がさまざなことを考えたり、感じたりしているわけですが、心の中には意識で捉えられないものがあると考えられており、それが「潜在意識」と呼ばれるものです。

もう一方の通常の意識のことを一般に「顕在意識」と呼んだりします。

願いが叶わない状態とは、この顕在意識と潜在意識で別々のことを望んでいる状態です。顕在意識がAを望んでいても、潜在意識がBを望んでいると、現実はBとなります。つまり、顕在意識から見ると、望み=Aと現実=Bが食い違う状態となります。

これは潜在意識の方が顕在意識よりも断然エネルギーの量が大きいからです。顕在意識は氷山の一角と呼ばれたりします。顕在意識は水面上に出ている部分で、潜在意識は水面下にあって見えない部分というイメージですね。

(2)潜在意識に関するバラバラな説明

そこでなんとか潜在意識にAという顕在意識の望みを落とし込もうと、躍起になるわけです。

そこでよく言われるのが、次のようなことです。

  •  潜在意識は善悪を判断しない
  •  潜在意識は自と他を区別しない
  •  潜在意識には否定形は通じない

善悪の判断をせず、なんであれインプットされたものを実現してしまう潜在意識は、まるで命令に忠実なロボットのように捉えられることもあります。

また、潜在意識を神のようなものと捉える人もいます。自と他を区別しないなんて、すべてがワンネス、一体である神様らしいと言えるかもしれません。

さらに、「ピンクのゾウを思い浮かべてはいけない」と言われても必ず思い浮かべてしまうように、潜在意識には否定形は通用しないという人もいます。ですので、「お金に困りませんように」と願うと「お金に困る」が実現してしまうということになります。

心の病を持つ人の手記を読んだことがありますが、潜在意識からは、自分でも何をしでかすかわからない狂気の自分が潜在意識かrあ飛び出してきたりします。そうなると自分自身がまるで信じられず、人生は本当に大変になります。

こう書いてくると、ますます潜在意識はなんだかよくわからなくならないでしょうか?

機械仕掛けやコンピュータのようだったり、なんだか素晴らしい神様みたいな存在だったり、扱いがむずかしく何が飛び出すかわからないブラックボックスだったり。

ただ、いずれにしても、潜在意識が人生を大きく左右するファクターであることは間違いないようです。

そこで、潜在意識という得体の知れないものをなんとかうまく手なずけようという思惑で、いろんなことが語られていて、結果、混乱を引き起こしているのが現状なのかもしれません。

次項ではこの混乱の原因を解き明かしていきます。

(3)潜在意識という意識があるわけではない

潜在意識について、前項で見たようなさまざまなことが語られる原因は、一言で言うと、潜在意識というものの定義がきちんとなされていないためです。

例えば、一頭のゾウを意識にたとえてみます。

動物園で一頭のゾウが立っていますが、顔の部分から先だけを象舎から出しており、あとの部分は象舎の中に隠れています。

このゾウの顔を顕在意識と呼び、残りの部分を潜在意識と呼ぶようなものです。

見えていない部分には、胴体もあれば、足もあり、尻尾もあります。もちろん、それぞれ形状や役割、性質、動き方においてまったく異なります。それぞれの説明が全く異なるのが当然です。

それなのに、潜在意識という十把一絡げに同じ名前で呼んで取り扱おうとしているわけです。これでは混乱するばかりで、なかなかうまくいかないのも当然ではないでしょうか。

要するに、ゾウには光が当たって見える部分もあれば、物陰になって見えない部分もあるということです。

だから、同じ足でも、前足は光が当たり、後ろ足は物陰ということがあり得ます。とはいえ、どちらにあっても、足は足であることにかわりありません。

ですので、心の中で意識という光が当たっている範囲という意味で、顕在意識は顕在意識領域、意識の光が届かない範囲という意味で、潜在意識は潜在意識領域と理解するのがより的を射ているといえます。

たとえば、心を構成する感情という要素があります。怒りや悲しみ、喜びといった感情は日常的に感じているので、感情は顕在意識の領域にあると思うかもしれません。

しかし、感情に蓋をするという言葉があるように、見たくない感情には蓋をして感じないことにしている人は案外多いものです。

このとき、感情の中のその部分は潜在意識領域に存在するということす。

また、感情は本来何かが起きたときにだけ生じるものではなく、エネルギーとしては常に存在し微細なレベルではいつも揺れ動いています。しかし、多くの人は日常の活動に気を取られて、微細な感情までは捉えられません。

このように、微細で捉えにくい感情も、多くの場合、潜在意識領域に存在していると言えます。

潜在意識を自分では知覚できていない領域として捉える考え方、おわかりいただけたでしょうか。

(4)潜在意識を構成する要素

感情のほかに潜在意識を構成する要素について、具体的に見ていきましょう。

潜在意識を構成する要素(潜在意識領域に存在する心のパーツ)ですが、主なものとしては、感情に加えて、過去のすべての記憶、固定観念や思い込み、トラウマ(心の傷)、魂(本質的自己)などが該当します。

このうち、記憶、固定観念・思い込みなど、感情と同様、顕在意識と潜在意識の両方に存在するものと、魂のように心の深い部分にありほとんどが潜在意識領域に沈んでいるものがあります。

記憶について言えば、昔のこと、日常の細かいこと、小さい頃のことは覚えていないことも多いと思います。

ですが、意識の中にはすべての情報が完璧に保存されています。よく記憶力がいい、わるいと言いますが、あれは記憶を引き出すのが上手いか下手かを言っていることになります。

あとで触れますが、記憶力と同様、心がどの程度顕在化しているかは、個人差が非常に大きいという特色もあります。

トラウマは一般的には大事故や幼児期の虐待など大きな傷を指しますが、ここではより広範囲で些細なものも含めた心の傷のことを言っています。

誕生時や幼少期において程度の差こそあれ、誰もが持っていて影響を受けています。

次に、先ほどの潜在意識に関する様々な説明との関係を見ていきましょう。

まず、神様のようなものという説明です。

これは魂のことを指しているようです。個人の心において、俗に言う波動が高い要素であり、神に近い部分だからです。

そして、私たちの心は、魂を入り口として人類全体の集合的無意識、さらには宇宙に遍在する普遍意識とつながっています。

そこに至れば完全に神ですので、潜在意識を自分の中でそれに近いものとして捉えるのもあながち間違いではありません。

次に、自他の区別がないという説明について。実は自分という意識は自意識と呼ばれ、顕在意識だけにあるものです。

さらに、上で見たように、心は深い部分では全体とつながっているので、先の方だけを見れば個と個が分離しているのですが、根っこの方ではつながっており、自と他の区別がないのです。

もう一つ、否定形を理解しないという説明について。自意識は言語を使って認識します。しかし、それ以外は言語を使いません。

イメージやエネルギーとしての振動波でコミュニケーションをとります。

ですから、「ピンクのゾウ」のイメージを、言葉だけで否定しても潜在意識が理解できないのは当然なのです。

さらに、潜在意識は何が飛び出すかわからないブラックボックスという見方について。

トラウマが大きい人の場合、「自分は存在する価値がない」といった強い自己否定を潜在させています。

また、感情を凍らせ、普段は何もないかのように振舞っています。

ところが一定以上の刺激が加わると、氷が割れるように感情が爆発し、自己破壊的な衝動が抑えられなくなって、言動がコントロール不能に陥ってしまうのです。

(5)意識が潜在化する原因

上で見たように、心のある部分は顕在意識領域にあり、ある部分は潜在意識領域にあることがわかりました。

個人差が大きいとも言いましたが、それではなぜ心の一部が潜在化するのでしょうか。その理由を探ってみます。

そのヒントが先ほどの記憶の説明にあります。大きな災害や事故などを経験した時、一時的な記憶喪失に陥ることがあります。

受けた出来事の衝撃の大きさに心がそれを消化できず、一時的に棚上げして心が壊れてしまうのを防ぐ目的で起きる現象です。

幼少時に親から受けた記憶などは封印されて思い出せないといったことも同じような現象です。

これらに共通するのは心の痛みです。

また、固定観念や思い込みも、心の痛みを避けるための心の防御機能という見方ができます。

たとえば、「社長は偉い」「社員は社長の言うことを聞くべき」という思い込みを持っている社長は世の中に多いと思います。

でも、地位や肩書きでしか自分を価値づけられない人って、本当は自分に自信がなく弱い人だと思いませんか。

そんな自分を認めたくなく、自分の本音に直面するのが痛すぎたり、怖いために思い込みを使って自分を守っているわけす。

感情が認識できないもの同じような理由によります。

たとえば、怒るのは悪いことという思いがある場合、自分が怒りを感じているとイヤなわけです。誰しも悪い奴にはなりたくないですから。

また日常的に感情を感じていると心がざわざわして落ち着かず、日常に支障をきたすこともあります。

この場合は、痛みまではいかない、不快さを感じたくないからと言えます。

「人は不快を避けて快を求める」という大原則のとおりなのです。

痛みを感じたり思い出すことは、不快であり都合の悪いことです。なので、見ないようにするという力が働くわけです。

実は他にも、潜在意識領域が存在する理由があります。それはなぜ私たちが生きているかということや人生の目的にも関わる根源的なものです。

ただ、潜在意識の活用というこの記事の目的とは離れることになるので、ここでは触れないことにします。いずれ機会があればお伝えできると思いますが、後の方でヒントもいっぱい出てくるので、よかったら考えてみてください。

2.潜在意識との付き合い方

1章では潜在意識とは、具体的にどのようなものかについて説明しました。2章では、これを踏まえて潜在意識とどのように付き合い、幸せな人生に役立てるのかを説明します。

(1)潜在意識の目的別活用方法

先ほどと同じように、まず、潜在意識の活用について、世間ではどのような考え方が主流かをまとめてみたいと思います。

まず、潜在意識の活用としては、1願望実現・引き寄せ系、2悟り系に大別されます。以下で、順に見ていきましょう。

①願望実現、引き寄せ系

これは潜在意識を活用して願望実現に役立てようというものです。詳しくは触れませんが、潜在意識の働きとして、現実を創造しているというのがたしかにあるようです。

手法としては、まずアファメーションが有名です。願望を言葉にして繰り返すというものです。

「私は豊かです」とか「私は喜びに満ちて毎日を生きています」といったように。

ただ、先ほど述べたように、潜在意識は言語でなく、イメージやエネルギーの振動波でないと伝わりませんので、言葉からイメージが自然に湧くようにすると叶いやすいと思います。

先ほどの、潜在意識と付き合うコツもより理解できると思います。

否定形を使わないというのは、たとえば「満員電車に乗りたくない」といった願いの場合、全身満員で車のいや~な感覚で満たされていないでしょうか。それだと満員電車を引き寄せ続けることがお分かりでしょう。

また、「~になりたい」だとうまくいかないので、完了形、現在形を使いましょうというのもあります。これも「なりたーい」と念じていると、なってない自分の状態がエネルギーとして潜在意識に伝わるということです。

そうすると、イメージングが願望実現に有効であることは説明しなくても理解できると思います。

そして、まるでその願いがすでにかなったかのように、達成の瞬間を想像してワクワクすることが推奨されます。

これも波動を考えれば明らかですし、潜在意識の構成要素の一つである感情を動かすことになります。

感情のエネルギーは強力なので、感情が動くと大きなエネルギーが生まれ、現実化しやすくなります。

このように書くと願望実現は簡単そうですが、多くの人が上手くいかないことにもちゃんと理由があります。

上記のように、願望実現の肝は、もう願いが叶ったように自分のエネルギー状態を持っていくことです。

でも、現在のところ実際にはそうはなっていないわけで、ここにハードルがあります。

素直に信じて、ポジティブでいられる人だけが上手くいきます。

ところが、たいていの人は、それを妨げる要素を潜在意識に持っています。

たとえば、「私は豊かである」という状態になろうとします。

そのとき、潜在意識に「私には価値がない」とか「金持ちは悪である」という思いが隠れていとしたら、豊かな状態とは相反することになってしまいます。

②悟り、自己成長系

次に潜在意識へのアプローチをとおして精神的な成長を遂げ、やがては悟りに至ることを目指す考え方があります。

手法としては、代表的なものが瞑想です。

瞑想で行われていることを端的に表現すると、クリアリングと本質(魂)とのつながりです。

魂とのつながりを目指して、それを邪魔するトラウマ(心の傷)や思い込みをクリアにしていくということです。

瞑想はちゃんとできるかどうかが問題ですが、しっかりとできれば比較的安全で確実な方法ではあります。

ただし、時間がかかるのが難点と言えるでしょう。

効果的な瞑想をしっかり実践した場合でも、トラウマ(心の傷)のマイナスの影響が一定程度軽減されるまでに20、30年、悟りの領域に達するにはおそらく生涯にわたる取り組みが必要と思われます。

最近マインドフルネスが米国の大企業で取り入れられたりして話題になっていますが、もちろん、心が落ち着くとか、仕事に集中できてはかどるといった程度であれば、すぐに効果が現れます。

また、クリアリングの手法としてもさまざまなものがあります。タッピングと呼ばれる体の一部をトントン叩く手法や、思い込みが当てはまらないことを認識して、思い込みを解除する方法も各種あります。

今回初めて知ったのが、夢を利用して悟りに至るという方法です。

明晰夢というのですが、夢の中で夢を見ていることに気づいている状態です。

たしかに夢は潜在意識入り口です。夢の世界を意識化し、観察し、言語化することで、現実こそが夢であることが腑に落ちていくということでした。

③願望実現と悟りに関するよくある誤解

ところで、世間には、願望実現と悟りはまったく相容れないもの、という誤解があるようです。

ある潜在意識に関わるサイトで、こんなことを書いている人がいました。

>私は、瞑想やクレンジングだけで、
>いわゆる「悟り」「覚醒」を求めるのは、
>非常に危険だと思っています。

>それは、すべての煩悩を滅する道であり、
>それに成功した時には、
>生きる意味すら、失ってしまうからです。

「煩悩を滅するのに成功したら、生きる意味を失ってしまう・・」

欲求や欲望を煩悩と捉えれば、煩悩がなくなると欲求もなくなり、欲求が満たされることによる喜びも失われます。だから、「生きる意味」もなくなると言いたいのでしょうか。

本来、仏教が教える煩悩とは、道理を理解せず、どこまでも欲張り、思い通りにならないといっては憤る心です。

必ずしも欲求すべてを否定する必要はないのですが、たしかに、仏教的な思考では、出家に象徴されるように、悟りのために俗世間の欲を捨てることを要求してきました。

そう勘違いする人が多いのも仕方がないかもしれません。

しかし、欲求は肉体を持っている以上必然的に出てくるものなので絶対的に悪者ではありません。

欲求を野放しにすると暴走してしまうことが問題なだけです。

しかも、欲求にはレベルがあります。物欲のような顕在意識で捉えられる低次のものから、魂の成長欲求のような潜在意識レベルにある高次のものまで。

この辺りが分かっていないと、欲求を全否定してしまったり、次の例のように逆に低次の欲求に振り回されたりということが起きるのです。

顕在意識で思う望みを潜在意識を都合よくコントローして叶えていった場合、心の一番深い部分にある魂との乖離が大きくなることがあります。

人間の本質は魂です。本当の生きる目的や喜びとは、結局魂の目的に沿って生きることに他なりません。

にもかかわらず、魂の目的そっちのけで顕在意識の望みを叶えることに躍起になってしまうと、魂から「そっちは違うよー」というメッセージがきます。

そのメッセージとは感覚や感情です。なんかしっくりこない、ザワザワする、モヤモヤするなど内面の引っ掛かりです。

それでも無視し続けていると、体調の変化、やがては仕事上のつまずき、家庭での問題など外部の問題となって現れます。

例えば、魂は研究者として生涯を生き切るという今生の目的を持っていたとしましょう。

にもかかわらず、親や世間、友達などからの影響で婚活に時間やお金、エネルギーを注いでしまったとしたら、大いに問題があるということです。

その場合、たとえ結婚できたとしてもうれしくなかったりします。

その感情や感覚にちゃんと気付いて軌道修正できれば問題ないんですが、そうでないと両者が葛藤してしまうので、願望実現と心の成長は相反するといった誤解が生まれやすいのでしょう。

次項では、すべての願望を達成しつつ、精神的成長を遂げて悟りに至る方法について、説明したいと思います。

(2)願望達成を経由して悟りに向かう方法

一見困難に思える願望達成と悟りの両立ですが、潜在意識に対する正確な理解があれば、決して不可能ではないことがわかります。

それが先ほど挙げた瞑想による悟りのイメージです。

つまり、「心の傷や思い込みをクリアにして、魂とのつながりを強くする」ことです。

そもそも魂はこの世界での体験を望んで、人として生まれてきています。

先ほどように、煩悩がなくなれば生きる意味がなくなるなどあり得ないことです。

むしろ、魂はこの世界での体験を楽しもうとしています。物質的な欲求を捨てろだなんて、そもそも無理があるのです。

時代背景というものがありますから2000年以上前はそうだったかも知れませんが、その方法論が現代にもそのまま通用する方がおかしいように思えます。

それではどうすればいいかですが、上述のように意識を見ないように潜在化しているのは、「心の痛み」でした。

そして、痛みを生み出し続けている源が誰しもが持っているトラウマ(心の傷)です。ですから、トラウマを癒すことができれば、さまざまなもつれがほどけていきます。

このプロセスについて順を追って説明しましょう。

  1. トラウマ(心の傷)を癒す
  2. 自己防衛のための固定観念を手放しやすくなる
  3. 感情を感じられるようになり、滞りが解消する
  4. 潜在意識領域が小さくなり自己理解が進む
  5. 顕在意識と潜在意識の一致度が高まる(ズレが減る)
  6. 願望がスムーズに実現する(同時に不要な願望も減る)
  7. 悟りの度合いが高まる

これは最もうまく行った場合のプロセスですが、トラウマは潜在意識のかなり深い部分にあるので、厄介なことに簡単に癒すことはできません。

瞑想だと20年~30年かかるというのは先ほど述べたとおりですし、カウンセリングでもやはり同じぐらい時間を要するでしょう。

例外的に、特別なヒーリングを用いれば比較的短期間での解消が可能ですが、通常は長い期間をかけて徐々に改善していくしかありません。

したがって、各段階を完全にクリアして次に進むというよりは、手をつけやすいところに並行して取り組んでいくのが現実的です。

トラウマを癒しつつ、感じていることに注意を向けて、同時に思い込みにも気づいて手放していくといった具合です。

例を挙げると、人に合わせるのが癖になっているような人の場合、自分が嫌だと感じていることにさえ気がつかない場合があります。

その奥には、「人に合わせないと自分は愛されない」とか「ありのままの自分には価値がない」といった思いが隠れていることがあります。

まずは、自分が感じることを許容し、なぜそう感じるのかを自分に問いかけることで、思い込みが判明します。

そして、思い込みに対しては、本当にそうかと質問し、反証を積み上げることで、徐々に思い込みが外れていきます。

上記のように自分の存在理由に関わるような事柄はなかなか難しいので、もう少し軽めのものから扱うのがよいかも知れません。

肉体と同様に心にも自然治癒力があります。一番の大敵は自分が自分を否定することなので、まずはどんな自分(思いや感情も含めて)も受け入れることが肝要です。

本質的には、どんな特徴や性質も、プラス面とマイナス面がバランスしています。よくすべてはニュートラルと言われますが、本当のことです。

誰にもありますが、偏った見方がいい・悪いという差を生み出しています。さまざまな見方が偏りなくできるようになると、両者が同じように見えてきます。

悟りは差取りと言う人がいますが、そういうことです。

思い込みや感情の滞りが減ってくると、潜在意識に意識の光が届くようになります。

顕在意識と潜在意識との間のコミュニケーションがよくなり、望んでいることと現実が食い違うなどということもなくなっていきます。

同時に、本当の望みではない望み、つまり、親や社会など外部からの影響で望んでいたことには興味がなくなります。

エネルギーを本当の望みに集中できるので望めば叶う状態に近づいていきます。

そして、魂の声が聞こえる状態になっていくと、その人本来の人生の目的を生きている状態なので、人生はより充実し、幸せな感じが増していくのです。

3.まとめ

以上のように、潜在意識についての正しい理解が、願望実現も、心の成長とその先にある悟りも可能にします。

それには、潜在意識を生み出す原因であった痛みに向き合うことが欠かせませんが、プロセスが進むにつれて、どんどん楽になっていく道筋でもあります。

潜在意識とうまく付き合って、本当の望みを実現しながら、心の成長、豊かさも手に入れ、幸せな人生を送りたいものです。

以上

引き寄せの法則については、こちらの記事もご参考になるかもしれません。

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この記事を書いた人

祇場 駿矢(しば しゅんや)
幼い頃から「人は何のために生きるのか」「人はどこからきてどこへ行くのか」「ここは自分がいる場所ではない」などと考える子供だった。

ところが、昭和の成功の常識に染まり、京大法学部からメガバンクに。バブル崩壊からITバブル、リーマンショックなど日本経済の栄枯盛衰を経験。

忙しい毎日を送りつつも、目に見えるモノ(物質、金銭、地位、肩書き)では、決して心が満たされることはないことに気づく。

世間的なうたかたの価値に見切りをつけ、人間が生きることの本質的価値を探究して2014年に銀行を退職、起業する。

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