悟りの窓

魂とつながる日本固有の自己成長の道

生まれてきた目的、人生の使命を果たす一番シンプルな方法

約9分
生まれてきた目的、人生の使命を果たす一番シンプルな方法

「自分は何のために生まれたのか」、「人生の意味とは何か」、「生きる目的はなにか」

主体的に自分の人生を生きようとする人なら、一度はこれらの問いを自分に問いかけたことがあるに違いありません。

そして、この古くて新しい問いに、きちんとした答えが見つかることはまずないといっていいでしょう。

でも、それでいいのです。

問いの答えを知るまでもなく、生まれてきた目的を果たすとてもシンプルな方法についてまとめました。

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1.なぜ生まれてきた目的にしたがって生きられないのか

冒頭に書いたように、問いかけたところで、自分が生まれてきた目的や使命が見つかることなんかまずありません。

あれかな、これかなと悩んでいる時間。

ちょっとやってみたけど、思っていたのと違う。どうもこれじゃないらしい。

で、また考え直し。

こんなことを繰り返すうちにあっというまに1年経ち2年経ち、3年、5年、10年。。

やっぱりそんな簡単に見つかるもんじゃないよね、と生まれてきた目的に沿って生きることをあきらめてしまう。

こんなパターンに陥ってしまう人が多い気がします。

なぜ生まれてきた目的にしたがって生きられないのでしょうか?

その答えは単純です。

「探し続けているから」

探しても見つからないものを探し続けているから、そこに時間とエネルギーが浪費されてしまいます。

そのため、肝心の生まれてきた目的に沿って生きるための時間とエネルギーを失ってしまうのです。

とは言え、目的がわからないとそれに沿って生きられないじゃないかと思うかもしれません。

それこそが落とし穴であり、盲点なのです。

2.なぜ生まれてきた目的がわからないのか

では、視点を変えてみましょう。

生きる意味というのは、生きていく上でとても重要なことであるはずなのに、自分自身のことなのに、なぜわからないのか不思議ではありませんか。

答えはシンプルで、その方が自分にとって都合がいいからです。

そんなバカな、自分は知りたくてしようがないと思うかもしれません。

でも、考えてみてください。

生きる意味がわからないと悩んでいられることの利点を。

わからない以上、進まなくていいということです。

ということは、失敗することもありません。

その恐れに直面する必要もありません。

誰にとっても嫌な変化する可能性もないのです。

しかも、人生の意味を探して悩む人という、真剣に人生に向き合っている人というなんとなくカッコイイ自分でいることができます。

こう考えてみると、人生の目的を果たすように生きたいけど人生の目的がわからないからそうできない、は完璧な言い訳であることがわかります。

だから、そこに囚われているのはもったいないのです。

3.人生の目的がわからなくても人生の目的を果たす方法

そこから抜け出すには、人生の目的がわからないまま、人生の目的に沿って生きてしまえばいいのです。

その方法を例をあげて説明します。

一例として、日本を救い、ひいては、世界を救うという使命を持った人がいたとします。そんな人の場合を考えてみます。

今の自分が生きているところとはかなりかけ離れた場所にいるかもしれません。

家族を幸せにするとかだと、今の自分の場所からは遠くない感じですが、あえてギャップが大きいケースを考えてみましょう。

(1)外への働きかけは無意味

こういう人はきっと不正や理不尽なことが気になることでしょう。

国内では政治家や役人の不正についていろんな人がいろんなことを言っていますね。

また、日本は米国に搾取されている、グローバリズムが世界的な富の偏在を引き起こした、地球温暖化が破滅的な気象変動をもたらす兆候があり手遅れになるリスクがある。

たしかにこの世界は危機に瀕しているのかもしれません。

対する私たちはあまりに非力です。

対抗する手段は、このような状況をSNSで拡散する?

たしかに多くの人が事実を知る必要があります。

その先はデモでしょうか?抗議?陳情?署名活動?

けれど、残念ながら人が人を変えることはできないという法則があります。

まして相手はお金も権力も社会的影響力も強大な存在です。

真っ向から戦いを挑んでどうなるものではありません。

はっきり言って、外への働きかけは無意味であり、挫折を約束された方法なのです。

(2)自分の内面と向き合う

そこでやることは自分の内面と向き合うことです。

なぜ世界を変えるのに自分の内側なのか。

「自分の意識の中に世界はある」

「自分が世界を創っている」

「宇宙には自分一人しかいない」

過去の覚者やマスターと言われる多くの人が同じことを言っています。

これは何事も気の持ちようといった気休めなどではありません。

目に見えない世界も含めた、世の真理だからです。

ホントかなという疑問があってもかまいませんので、先を見てみましょう。

他人に対して批判的な思いが湧いたり、怒りが湧いたりするとき、わたしたちは違った形でその相手と同じことをしています。

批判や怒りはどこから湧くのでしょう?

それはある種の価値観です。

たとえば、「環境を破壊するのはよくない」といったモノサシです。

なぜそれがいけないと感じるのか、さらに掘り下げていくと、たとえば「自分の利益のために他の存在を犠牲にするから」という思いがあったとします。

場合によっては、さらに何段階か奥を見る必要がある場合もあります。

いずれにしても、相手を咎める心の中には、ある基準で線を引いて、相手はあちら側(例で言えば、他を犠牲にする)、自分はこちら側という判断があります。

しかし、それは誤りです。

あるモノサシについて、自分はどちらか一方にいるということはなく、常に両側の自分が存在するのです。

たとえば、動物は生きるために、他の生物を食べなければなりません。

そして、一方が善で一方が悪といういうこともないのです。

世界の本質はニュートラルなので、それに気づければ、一段階世界をありのままに捉える境地に近づきます。

つまり、苦しみのタネが一つ減り、人として一つ成長の階段を上ったということです。

(3)内面に向き合うことで人生の目的が果たせる理由

いやいや、ちょっと待って。心が一段成長したからって、世界の救済とは関係ないじゃないかと思うかもしれません。

でも、大丈夫です。

世界を救う使命を持っている人なら、この世界にあるありとあらゆる価値観をフラットにしたいはずです。

なぜなら、そのモノサシの正しさ比べこそが世界に争いのタネを蒔いているからです。

そうやって、すべての価値観をフラットにしていったなら、その人は悟りの境地に達することになります。

その過程で、その人は周りに人に多大な影響を与えるでしょう。

その人と接するだけで、自分もまた自分の内面を見つめ、心を磨き、高めるかもしれません。

そうして、平和が人の間に広がります。

そうなると、周りがその人を放っておきません。

もし、その人が世界を救う目的を持っていたなら、どうぞその役目を果たしてくださいと周囲がお膳立てをすると思いませんか。

そうやって、活躍の舞台が広がっていくのは明らかです。

その段階では、その人に使命感や悲壮感などは残っていません。

自分たちと環境を破壊し続ける相手との境界さえないのですから。

そうやって、その人の人生の目的は達成されます。

自分から

自分の内側から

自分を高めるだけで

今自分がいる場所から

世界を変えることが行えるのです

4.何のために人生の目的を知りたいのか

ちょっと話が大き過ぎてという方のために、もう少し現実的なところに戻りましょう。

そもそも人生の目的、自分が生きる意味を知りたがるのはどうしてでしょうか。

上で述べた、それをしないで済むからという消極的な理由だけではないからと思います。

その根底には、動物のようにただ生きるだけでなく、人として生まれた以上、人生に意義を見出したいという思いがあるように感じます。

言い換えると、もっと充実した人生を送りたいとか、生きがいを感じたいという思いとも言えるかもしれません。

裏を返すと、人生に充実感がないとか、生きがいを感じられない現実があるのかもしれません。

けれど、自分の内面に向き合うというシンプルな方法を使えば、人生の意味を知りたかった目的は果たせます。

人生の意味がわからなくても、充実した人生を生きるという目的は果たせるのです。

さらに、不思議なことに、本当に人生の目的を果たす方へと導かれるのです。

5.生まれてきた目的を果たすために一番必要なこと

「生まれてきた目的を知らなくても、生まれてきた目的を果たせるのはわかった。でも、具体的にどうすればいいの」という疑問が湧いた人のために、一番必要なことについて書いてみます。

前に、必要なのは自分の内面に向き合うことだと書きました。

外の世界を批判する自分の気持ちを見つめ、その元になっている価値観を見つけ出し、いいでもわるいでもないニュートラルにしていくことだと。

簡単に書いていますが、なかなかどうしてむずかしい人にはとてもむずかしいです。

なぜなら、自分は正しい、間違っていないという思い込みを手放す必要があるから。

その正しくあらねば、またよくある、いい人であらねばという思い込みは、どこからくるのでしょうか。

それは多くの場合、

そうでなければ愛されない、

自分は十分ではない、

自分には足りないものがある、

このような自分を否定する思いです。

そのような思いから、自分は自分であっていいという許可が出せず、他人からの承認、肯定や賞賛などを求めにいってしまうのです。

ですから、自分の内面としっかり向き合うための自己対峙力を養うには、自己否定ベースから自己肯定ベースに切り替えていくことが大切になります。

生きていく中で誰もがそんな心の傷(トラウマ)を負っています。

自分のトラウマを認め、癒していくことで、ありのままを見つめることが可能になるのです。

<このトラウマとその癒し方についてはこちらの記事もご覧ください>

6.まとめ

自分の人生の意味、生まれてきた目的、この世での使命がなんであれ、自分の内側に答えはあります。

自分が問題と感じることをきっかけに自分の内側と対峙し、ひっかかることを解消していくことが、とりもなおさず自分の持って生まれた使命を生きることに結びつく。

この興味深いカラクリがわかったでしょうか。

私は、この仕組みの背後に、目には見えない大きな存在の意図を感じます。

その存在が私たちを生かし、導いてくれています。

その存在を信じ、感謝し、その存在と深いところでつながっている心の羅針盤にしたがうことが、生まれてきた目的を果たす一番シンプルで確実な方法であると思うのです。

以上

<そうはいっても人生の意味について、方向性ぐらいは知りたいと思った方はこちらもどうぞ>

生まれてきた意味、人生の目的を知る21の方法

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この記事を書いた人

祇場 駿矢(しば しゅんや)
幼い頃から「人は何のために生きるのか」「人はどこからきてどこへ行くのか」「ここは自分がいる場所ではない」などと考える子供だった。

ところが、昭和の成功の常識に染まり、京大法学部からメガバンクに。バブル崩壊からITバブル、リーマンショックなど日本経済の栄枯盛衰を経験。

忙しい毎日を送りつつも、目に見えるモノ(物質、金銭、地位、肩書き)では、決して心が満たされることはないことに気づく。

世間的なうたかたの価値に見切りをつけ、人間が生きることの本質的価値を探究して2014年に銀行を退職、起業する。

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