私の周りには世の中を良くするために何かしたいという人が多いです。世の中捨てたもんではありません。これを読んでくれているあなたもきっとその一人。
とはいえ、今の日本の社会を見渡したとき、問題はあまりにも複雑でしかも大きいと感じるかもしれません。
頻発する自然災害に、少子高齢化人口減少の問題、膨れ上がる医療費、年金問題など将来の不安材料には事欠きません。
そんななかで、いったい自分に何ができるのだろう。ハタと立ち尽くしてしまうかもしれません。
どうか安心してください。かならず希望はあります。
不安を感じているあなたへの希望のメッセージとなることを念じてこれを書いています。
1. まずは内側から整える
このままではまずいという思いから世界をよくしたいと考えるのなら、すぐにやるべきことは、自分の外側にあたる他人や環境に対し行動して働きかけることではありません。
最初にすべきことは、自分の内側を整え、高めることです。
一言で言うなら、「自分の心の内にある思いが現実を創っている」のです。
だから、結果である目の前の現実ではなく、原因である思いを高めましょうということです。
その理由について、先日詳しく書いたので、参考にしてください。
2. 内面が整えば行動は自然になされる
だからと言って、外側の世界に対して引きこもりましょうということではありません。
山にこもって修行したいなら別ですが、今の生活もありますしね(笑)。
世間との関わりを断つことを選ばなければ、内側が整うにつれて、自然に外側への行動として現れてくるものです。
あくまで自然にがポイントです。その理由は以下の通りです。
(1) 内と外とは同じ
先ほど「自分の心の内にある思いが現実を創っている」と書きましたが、内側の思い、その波動、バイブレーションが物理次元に映し出されています。
内面にフォーカスしていると言っても、普通に日常生活を送っているわけなので、仕事や家庭で時間を過ごし、毎日多くの人に出会ったり、出来事に遭遇します。
そんなとき、あなたの内面が十分にクリアになり、いい状態でいると、それに応じた言動が生まれるのは、それはそうだろうという感じがしますよね。
人生が思うようにならないと悩んでいる人は多いですが、考えてみれば、人生とは一つ一つの言動、そして、思考が膨大に積み重なったものです。
「内にあるものが外にも現れる」とは、実は、私たちは既に体験的に知っているのかもしれません。
(2) あり方と行動は表裏一体
スピリチュアルな勉強をしている人がよくぶつかる疑問として、あり方(being)か、行為(doing)かというものがあります。
内面に位置するあり方が、外側に位置する行為より重要というのはたしかそう。でも、行動しなければ仕方がないんじゃないか。
あり方か行動か、いったいどっちを大切にすべきなんだという混乱です。
前項で答えは出ているようなものですが、あり方が変われば行動も自然に変わります。両者は本来表裏一体だからです。
ただし、混乱しやすい原因は、必ずしもあり方が伴わなくても、それらしい行為はできるということです。
聖人じゃなくても、聖人ぽい振る舞いはできますよね。演じている意識があればいいですが、厄介なのは本人もその気になっているときです。
いくら立派な行動をしても、波動(バイブレーション)が追いついていないと結果は思わしくないもにになります。
3. 行動の結果であり方を整える
(1) 結果からあり方をチェックする
内側が整った結果、自然に行動がなされた場合、それに応じた結果が出ます。宇宙法則ですので例外はありません。
このフローは以下のように表せます。
しかし、望む結果が得られない場合、上のフローのどこかがおかしいのです。結果はあり方で決まるので、どんなにちゃんとした行動をしていても、望む結果が得られていないということは、あり方がずれています。
それは自分の中で、表面的な思い、つまり顕在意識と潜在意識を含めた自分の総体としてのバイブレーションが食い違うような場合に起こります。
上のように表せるでしょう。思いと行動は一致しても、あり方が一致していないので思うような結果が出ないのです。
これを逆手にとって、自分のあり方の状態を見定めることができます。心やあり方は見えないし自分でも見定めるのは簡単ではないので、結果を鏡として使うのです。
(2) 批判、非難はあり得ない
具体的な行動で考えてみましょう。内的成長を成し遂げたあり方から行動した場合、他の人に対して批判や非難をすることはまずないはずです。
内的成長を遂げた人のあり方は愛そのもののバイブレーションなので、批判や非難とは相容れませんよね、ということです。
とはいえ、内面的成長の途上においては、往々にしてそういった行動を取り、それ相応の結果を得てしまうことも考えられます。
その場合は、他人を批判したり非難する言動が自分に現れた場合、自分をさらに高める余地、改善ポイントが見つかったということになります。
そうやってさらに自分を高めていくことができます。
(3) 相手のための行動
相手のためを思って取る行動も、自分のあり方によって結果はまるで変わってきます。
自分が十分な愛の状態に達していない場合、相手を手助けする行動は往々にして、自分の価値を証明するためだったり、自分を喜ばせるためだったりという目的を持ちます。
つまり、自分を役に立つ人間と思いたいとか、自分が価値があるとわかって喜びたいとか、そんなことのために相手を利用してしまっているのです。
そういうケースでは、相手の気持ちを考えない善意の押し付け、大きなお世話といった行動が起きがちです。
一方、あり方が愛ならば、最優先されるのは相手のためになることです。
それは、ただ黙って一緒に寄り添うことだったり、ただただ話を聞くことだっったりします。
自己価値を満たしたい人にとっては物足りないかもしれません。愛の状態にある人にとってはそれが一番やりたいことになります。
このように相手のために取る行動もまた、あり方をさらに高める機会として生かすことができます。
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なお、成長段階においては、あり方は相手や状況によって、いつも変動するのが通常です。ある時は愛の人に、ある時はエゴの人にということですね。
だからこそ、チェックを怠れないのですが、自分を振り返り愛からずれたときは都度修正して、できるかぎり愛でいる時間を長くすることが大切です。
(4) 行動できないならあり方を省みる
次はちょっと視点を変えてみます。行動したいんだけど、できないことってありますよね。
何をしていいかわからなかったり、内面に抵抗があって進めなかったり。
基本的に、外側より内面にフォーカスしましょうと言ってるわけですが、100%愛というあり方になるまで何も行動しないのかというとそれもちょっと違います。
宇宙のバイブレーションは無限に高いので、100%になるのを待っていたら、きっと一生何もしないことになってしまいます。
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正解は(正解はないのですが)、「今取りうる選択肢のなかで、可能な限り高いバイブレーションに同調して行動する」ことではないでしょうか。
可能な限り高い波動(バイブレーション)とは、言い換えるなら、本当の自分らしく、自分の魂に精一杯寄り添って、ということです。
行動できない時、過度に結果を恐れていたり、自分を低く見ていたりする可能性を疑ってみる必要があります。
もしもそんなあり方になっていたなら、自分を責めず、ただ修正を加えましょう。
3. まとめ
外に働きかけるのにも、愛をもって伝えないと何も伝わらない。
そして、愛は概念ではなく実体験だから、自分が愛そのものにならないと伝わらないのです。
としたら、真っ先にやるべきことは自分の内面に向き合って、自分を高めること。
自分を高めながらその時できる最高の自分を表現し、現実を鏡としてさらに自分を高めながら、人生という喜びに満ちた遊び場を歩んでいこうではありませんか!
以上