悟りの窓

魂とつながる日本固有の自己成長の道

リバウンドしないセルフイメージの6つの高め方

約9分

セルフイメージを高めたいという人、多いですよね。

たしかに、セルフイメージの高い人はすっと背筋が伸びていて、はたから見ていてもカッコイイですし、何より本人が気分良く幸せに過ごせるでしょう。

セルフイメージ=自己認識ですから、自分で自分を高く評価していると自分が好きになって、なにもなくても良い気分でいられるもの。

しかし、無理な方法で背伸びをして、しばらくはセルフイメージが高まったように見えても、やがてリバウンドしてかえって落ち込んだり。

この記事ではそんなリバンウンドしないセルフイメージの高め方を説明します。

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1.セルフイメージは高めるものではない

まず初めに言っておきたいのは、セルフイメージは「高める」ものではありません。

いきなりこの記事の主旨を否定するようですが、本当のことです。

何が問題かは「高める」という言い回しに現れています。

低いものを高める、下にあるものを上げる、ということです。

セルフイメージの本来の位置=下、高めた結果=上という図式が成り立ちます。

これだと、セルフイメージを高めるために、理由や特別な行動が必要になります。

要はその理由がなくなると落ちていくということです。

行動するのも、本来の自分じゃないことをするので疲れます。疲れてやめてしまったらそれまでです。

リバウンドして、かえって落ち込んだりする経験がある方も多いでしょう。

実は私にも身に覚えがあります。

セルフイメージは、高めるものではない。

背伸びして、無理にあげするとリバウンドが来てたいへんということを理解してください。

2.セルフイメージを高める基本は肯定ベース

では、どうするのかというと、「高める」のではなく「高まる」ようにすればいいのです。

「高まる」という言葉には、高めるとは違って人為的なニュアンスがありません。

セルフイメージの本来の位置に戻るイメージです。

そのための具体的な方法を3章で説明しますが、まずは全てに共通する基本方針を伝えます。

それは、自分に対して「肯定ベース」でいることです。

つまり、何があっても自分を否定しないということです。

たとえば、こんな英語の格言(?)があります。

Fake it ,until you make it.

成功したかったら その成功がもうすでに 実現したかのように振る舞いなさい。

ある意味、なりたい自分を演じるようなイメージで行動を変えていく手法ですが、俳優になったように楽しんでしまえる人には向いています。

楽しんでいるということは、少なくとも自分を肯定的に捉えていると思います。

反対に、今の自分はダメだから、成功者のように振る舞わなきゃダメだと思っていたとします。

これだと、まず否定から入っているのであまり楽しめないですし、本音では自分を嘘くさく感じてどんどんつらくなってしまいます。

これでは、セルフイメージを高めるどころではないですよね。

よくあるアファメーションも同じです。

自分を肯定的に捉えてどんどん好きになれる人はいいですが、現実ではないことを本当のことのように言うわけなので、反動も出やすいと言えます。

かなり人を選ぶ方法といえるかもしれません。

3.セルフイメージが高まる6つの方法

それでは、誰でもできてセルフイメージが自然に高まっていく方法として、どのようなものがあるでしょうか。

(1)できたところに意識を向ける

人は毎日、仕事や家庭生活をはじめとして、さまざまな活動をしています。

当然、結果は、うまくいくこともあればいかないこともありますよね。

で、ほとんど人は、意識しないとできなかった方に注意がいきます。

欠けているものを補おうとする脳の自然な働きと、長所を伸ばすのではなく短所を補って平均的人材を育てようとする学校教育の影響です。

言わばダブルパンチですね。

しかし、実際には、物事には両面があるので、できているという捉え方も必ず可能なのです。

たとえば、全体としては、結果が思わしくなかったとしても、前よりできた部分はなかったか。

全てうまくいったとは言えなかったとしても、何人は喜んでもらえて笑顔にできた。

量的には不十分だったけれど、質は高まった。

結果は不可だったけれど、前よりも短時間でできた。

結果だけでなく、プロセスから様々な収穫を得られた。

メンバーの結束がより強くなった。

などなど、見方次第で必ずできたことが見つかります。

これによって、毎日いろんなことが「できている」自分、進歩している自分を感じることができます。

まさに、普段の自分に対する認識が自然と上がるのです。

たいしたことでなくてもかまいません。ちょっとしたこと、くだらないことの方が実はうまくいく面があります(理由は後述します)

(2)反省ではなく内省して振り返りをする

けど、それって単なる気休めじゃないの?という声も聴こえて来そうですが、そんなことはありません。

できるたことを肯定的に捉えた方が、現実的にも改善します。

そして、ますますセルフイメージが高まるという好循環になります。

一方、今までの私たちが、ついやってしまうのが反省。

たしかにできてないことをできるように努力するのは効果がありそうです。

でも、これだといつも、そして、いつまでも、できてない自分、失敗した自分、不十分な自分に意識が向きっぱなしなのではないでしょうか。

これでは、セルフイメージの上がりようがありません。

できたことには、必ず何らかの理由があります。

もしたまたまだったとしても、そのたまたまを発生させた原因みたいなものを探すのです。

それによって、次の機会に、さらによりよくするにはどうするのかを振り返ります。

これを反省ではなく内省と呼びますが、内省はできた自分がよりよい結果を生みだすために努力する姿勢を定着させるのです。

(3)感じていることにフタをしない

とはいえ、できたことより、うまくいかないことのインパクトが大きすぎて、悲しかったり、腹が立ったりということもあるでしょう。

自分が感じていることを蓋をしないことは大切です。

感覚は理由なく自分の内側から起きてくるものなので、これに蓋をすることは自分自身を否定することに等しいからです。

どんな本音であっても、そう思っている自分を肯定しましょう。

まずは「そう思っているんだね」と、自分で自分を受け入れ、認めるということです。

こんなことは考えてはいけないとか、そういうのも一切ありません。

他人を妬ましく思ったり、失敗を願ってしまうようなブラックな思考も大歓迎です。

紙に書き出してみるのも有効です。どうせ誰にも見せません。

「読み返してみて、自分って黒いな~」と笑えたら、かなりいい線まできています。

自分を距離を置いて客観的に見ている証拠だからです。

もう一つ、有効な方法を。

「それでも神様(または自分が信じている大いなる存在)は自分を愛しています。私がすることも同じようにそのままの自分を愛すること」と自分に話しかけるのです。

不思議と心が楽になります。

偶然はないという考え方がありますが、私は自分がここに存在できるのは、裏側ですべてを司っているがそれを許してくれているからだと思っています。

(4)潜在意識と仲良くする

自分で自分をどう感じているかは、表面にある顕在意識以上に潜在意識が重要です。

実は潜在意識こそ心の領域の大部分を占めているからです。

アファメーションも、仕組みという点から見ると、潜在意識に顕在意識の認識を浸透させる方法の一つです。

けれど、上で述べたように簡単にはうまくいかないのは、理由があります。

潜在意識は天邪鬼なんです。

顕在意識の言うことには、とりあえず反抗してみるというところがあります。

「自分は素晴らしい人間だ」と顕在意識が考えれば、潜在意識は「いやいやそんなことないでしょう」という調子です。

いきなり強い力をかけると、強い力で反作用が返ってきます。

その辺は物理法則と同様です。

だから、(1)のように毎日小さなできたことを積み上げていく方法は潜在意識の性格にもあっているというわけです。

また、潜在意識は大きな変化は嫌いますが、小さな変化なら受け入れるという特徴があります。

潜在意識の抵抗なくセルフイメージのホームポジションを変えるには、じっくり積み上げるのが有効です。

もちろん、時として、思い切った方法で意識の変化を促す手法もありますが、定着するまでは潜在意識の反発を予想しておくとよいでしょう。

例えば、こんなことやってても意味ないとか、もっと現実をみて地に足につけた努力をしようなどとう具合です。

もっともらしく、自分を今の位置に止める思考として上がってくるので知っておくとよいでしょう。

(5)行動を上手に使う

その上で、行動をうまく使いましょう。

先ほどの

Fake it ,until you make it.

です。

なぜなら行動は潜在意識に対して働きかけるのにとても有効だからです。

基本的に、行動するのは「自分がそう信じているから」です。

このように内面の意識と密接に関係しています。

注意するのは、あるべきという意識で今の自分を否定しての行動です。そうなると、行動していてもあまり効果は望めません。

意識としては、セルフイメージとして「ありたい自分」ならどう行動するか?

この問いから出てくる行動を実際に行っていくと間違いがないと思います。

現実を作っているのは、実は行動ではなく、あり方だからです。

(6)肯定できない自分も肯定する

最後にまとめとして、すべてに対処できる魔法のような方法をお教えしましょう。

たとえば、前項で「あり方」からある行動を思いついたけどできない。

そんな場合もあるでしょう。

時として、本来の自分は果敢で恐れを知りませんから。

そんな時は、行動できない自分も肯定しましょう。

(3)でやった、ブラックな自分も肯定する要領です。

お分かりかもしれませんが、魔法の方法とは、肯定できない自分も肯定するということです。

それでも肯定できなかったら?

肯定できない自分を肯定できない自分も肯定するということです。

それでも肯定できなかったら?

肯定できない自分を肯定できない自分を・・・

もういいですよね(笑)

続けているとバカバカしくなって、否定的な思いが抜けていっていったりもします。

このように、どこまでいっても自分を肯定してあげてください。

否定からは何も生まれません。

そうして、セルフイメージの本来あるべき場所が高まっていくと、実際のセルフイメージも知らぬ間にそこに戻っていきます。

そして、本来の位置なので、リバウンドなど起こりようがないのです。

4.まとめ

今回は、リバウンドを起こさず、自然にセルフイメージが高まる方法について説明しました。

人は本来自分を尊く価値ある存在として認識するのが、本来のあり方です。

自分のあるべき価値を受け入れて、豊かに幸せに暮らす人が増えたらいいなと思います。

以上

追伸 それでもどうしても自分を価値あるようには思えず、このよな取り組みもむずかしい方は別の原因が考えられます。こちらがご参考になるかもしれません。

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この記事を書いた人

祇場 駿矢(しば しゅんや)
幼い頃から「人は何のために生きるのか」「人はどこからきてどこへ行くのか」「ここは自分がいる場所ではない」などと考える子供だった。

ところが、昭和の成功の常識に染まり、京大法学部からメガバンクに。バブル崩壊からITバブル、リーマンショックなど日本経済の栄枯盛衰を経験。

忙しい毎日を送りつつも、目に見えるモノ(物質、金銭、地位、肩書き)では、決して心が満たされることはないことに気づく。

世間的なうたかたの価値に見切りをつけ、人間が生きることの本質的価値を探究して2014年に銀行を退職、起業する。

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