悟りの窓

魂とつながる日本固有の自己成長の道

手放す会

手放す会

2020年はじめより、コロナショックが人類を襲いました。

人的被害もさることながら、より深刻なのは世界経済に与える影響の甚大さです。

しかし、意味のないことは起きないと言われるとおり、私はこの出来事にも大きな意味が隠れていると思います。

現代文明の矛盾がかつてないほど大きくなり、人類滅亡も懸念される今のタイミングで起きた今回の事態。

試練であることは間違いありませんが、同時に人類が心を入れ替えて生まれ変わるための絶好の機会だと感じています。

状況に振り回されず、希望を持って対処していきたいものです。

そんななかでも、自分らしく地に足を付けてしっかり生きるにはどうすればよいか、考えてみました。

1.本当に大事なものはなんですか

「令和のサトリのミチ」で述べたように、私は生命をよりよく生かすことこそ、人間にとって大切ではないかと考えています。

一生を通じて本質である魂を成長させ、心を磨き人格を高め、命をイキイキと輝かせて幸せに生きることと考えています。

そのために、必要となるものを挙げてみると、私たちの周りにある次のようなモノです。

環境 身体 自然 清清しい空気と水 地元で採れる健康的な食べ物 質の良い衣料 心地いい住居 つながりを感じる人間関係 やりがいを感じる仕事(はたらく)

大切なもののほとんど(原材料も含めて)は、自然が惜しみなく与えてくれていることに改めて気づかされます。

あなたにとって大切なものとはなんでしょうか。よかったら、ちょっと読むのを休んで考えてみてください。

2.いらないもの、なくても困らないもの

大切なものがある一方で、不要なものもあります。

私にとっては、必要以上のお金、過剰な美食・飽食、見栄のためのブランド物、過度に流行を追いかけることなどです。

およそ自分の本質が喜ばないこと、人の目や評価を気にしてのこと、不安や恐れから求めてしまうもの、心のスキマを埋めためのものすべてです。

あなたにとってはいかがでしょうか。

そのように考えると、本当に必要なものは案外少ないと感じます。

たいしてお金がかかるわけでもないし、自分が望んでいる自然に親しむシンプルで美しい暮らし方が見えてくるようです。

3.なぜ手放せないのか、手放せない弊害

とはいえ、はいそうですかと、いらないものをすんなり手放せればいいのですが、実行しようとするとそう簡単ではありません。

今は使わないけど、あとで必要になったら困る、欲しい時に手元になかったらイヤ、そんな恐れがあるためです。

私の場合、前の仕事に関係する本などがそうでした。投資やファイナンスの本がいつか読み返すかもと長い間とっておきました。

また、苦労して手に入れたものだったり、手に入れるのにお金や時間がかかっていたりすると、執着が強くなり手放しにくかったりします。

あまり着ない服でもブランド物で高かったから捨てるに忍びないなどはよくあるでしょう。

何かを手放すことは、多くの人にとって痛みを伴うため気が重く、つい先延ばしにしがちです。

ある意味仕方ないところなので、手放せないからといって自分を否定しないことが大切です。

自己否定からは、手放して人生をよくしようというエネルギーが湧いてきません。

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手放すためには、手放さないことによるデメリットをよく見る必要があります。

まず第一に、不要なものを握り締めたままでは、今必要なものを新たに受け取ることができないことです。

また、あなたにとって不要なもの、つまりガラクタが増えることで、様々なデメリットがあります。

管理の手間、探し物が見つからない、気分が悪いなど、要するに、あなたの生命力が奪われてしまい、必要なものに向かわないということです。

さらに、手放せない心理の根底にあるのは、必要なものは手に入らない(かもしれない)という不足と欠乏、不安ベースの世界観です。

引き寄せの法則では、信じているものが目の前に現れるのでしたよね(怖っ!)

4.手放すことで得られるもの

続いて、手放すメリットを見ていきましょう。

手放すことで空いたスペースには、今の自分に必要なものがやってきます。

物質的なものばかりではありません。手放すことで得られる可能性があるものを挙げてみましょう。

維持管理にかけていたエネルギーと時間 健康 経済的な健全さ より高い感受性 自己信頼・自己肯定 心の平安など、まだまだたくさんありそうです。

また、手放すことは、世界を十分に足りている、豊かな場所として見ていることになります。

必要なものは手に入るという安心感の中で、ガラクタに煩わされることなく、大切なもの、心地いいものだけに囲まれ、すっきりした生活の清清しさを想像してみてください。

とても魅力的ではないでしょうか。

人生を振り返り、手放した結果新しいものがやってきたことを思い出したり、そして、本当に必要なものは常に与えられてきたことに気づくこともとても有意義です。

神(宇宙の源、普遍意識、愛)のような存在とつながり、守られている感覚を感じることができるかもしれません。

5.日本人と手放すことの関係

このように、誠実に向き合って実行する価値がある手放すことですが、実は日本人の生き方と深い関係にあります。

日本の精神的主柱である古神道では、禊(みそぎ)を大切にしてきました。

主に沐浴など水で身を清めることですが、穢(けが)れすなわち不必要なものを削ぎ落とすという意味があります。

古事記ではイザナギノミコトが身につけているものを脱ぎ捨て(手放し)禊することで多くの神を産み、最後に、アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三貴神が生まれます。

また、皇室や神社でみられるような、建物や調度の簡素ながら清らかで美しい設えは、他国に類を見ません。

外国の王室や宗教施設を見ると、内外ともに彫刻、絵画など様々な装飾を施し、付け足すことで豪華さ、壮麗さを演出する点で共通しています。

神社の鳥居が創造の原理、紙垂(しで)は稲妻、鏡は神そのものを表すように、余計なものを削ぎ落とし、本質のみを端的に残すのが日本の流儀です。

手放すことは、日本文化に受け継がれる高い精神性と深いつながりがあります。

6.まとめ

物質文明が行きづまり、国家も個人も混乱を極める今こそ、手放しが必要な理由がお分かりいただけたでしょうか。

物事をシンプルにし、サトリを進め、自分らしく生きることが、自分も周りも幸せにすることにつながります。

令和のサトリを目指し、手放す生き方を実践する人がつながる場として、手放す会をスタートしています。

オンラインでの勉強会や交流会なども企画していきます。

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