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ポジティブでいることに疲れた人へ〜ポジティブ思考が逆効果である5つの理由とその対処法〜

約 11 分
ポジティブでいることに疲れた人へ〜ポジティブ思考が逆効果である5つの理由とその対処法〜

いきなりですが質問です。
「ポジティブなことはよいことでしょうか?」

この記事にたどり着いたあなたにとって、この質問に対する答えは、きっと一切の躊躇なくYES!にはならないと推測します。

一方、現代日本の社会においては、ポジティブなのはよいこと、歓迎されること、誇らしいことという評価が一般的です。逆に、ネガティブは悪いこと、避けるべきこと、恥ずかしいこととして、ある種忌み嫌われているような状況です。

社会の一員として、一般的な風潮にあえて異を唱えるのは、分別のある大人としてどうかと考えがあるでしょう。そして、周りの人と違う考え方を持つことは、ある程度の生きづらさも覚悟する必要があります。

とはいえ、そんなことも言っていられないぐらい、昨今はポジティブ信奉による弊害が目立っているように感じます。何があってもネガティブな感情を感じちゃいけない、ネガティブなことを考えてはいけないとなると、窮屈極まりない感じがします。

自分自身が自分の監視役みたいになってしまうと、24時間365日、スパルタの教官に見張られているようなものです。一人でいる時間さえ弱音も吐けないとなると、どこに身の置き所がない感じがして、本当に追い詰められてしまっても不思議ではありませんよね。

そこで、この記事では、ポジティブ思考が逆効果となる理由と、どうすれば生きやすいのかという対処法についてまとめました。ポジティブ信奉の影響下から少しでも離れてい、より充実した楽しい人生を送る手助けとなればうれしいです。

1. ポジティブ思考が逆効果な5つの理由

(1) 見たくないものに蓋をするだけ

まず、ネガティブな感情を感じなくすることはできても、感情そのものを起きなくすることはできません。他人から何か言われてカチンときた場面を思い出して欲しいのですが、感情が起きるのはまさに一瞬の出来事ではないでしょうか。

そもそも感情を起こすかどうかを意志の力で制御することは不可能です。それには感情を起こす原因となる要素を取り除かない限りという注釈が付きますが、ある程度の取り組みが必要なのでここでは触れません。

今の状態では、自分に選択権はないのですから、起きてしまう感情をどうするのかという話になります。

ポジティブを良いこととして信奉していると、ネガティブな感情はあってはならないものなので、感じないことにする、つまり、蓋をして抑圧するしかありません。

もちろん怒りなどネガティブな感情が湧いたからといって、翻弄されて感情のままに言動することを勧めているわけではありません。そんなことをしたら人間関係その他自分の人生に多くの支障をきたすことはご想像のとおりです。

***

しかしながら、怒りなどの感情を抑圧すると、実は何の解決にもならないどころか重大な弊害があります。

なぜなら、感情は目には見えませんが幻ではなく実体のあるエネルギーなので、抑圧してもどこかにいってくれたり、なくなったりしないからです。つまり、自分の心の中にとどまったままになります。それどころか、圧力鍋に熱を加えた状態のように心の内部の感情エネルギーの圧は高まっていきます。

蓋をする力が感情の圧力を上回っているうちは何事も起きていないかのようですが、実は心の内側で、感情の圧力は高まり続けます。
誰かの発言や出来事などをキッカケに後者が前者を上回ってしまうと、感情に翻弄されて我を忘れた言動となって現れます。これが、いわゆるキレるという状態です。

圧力鍋の蓋が圧力に耐えきれずに吹っ飛ぶようなものなので、とても危険です。長年かけて築いた人望や信頼を失ったり、人間関係に修復できない傷を残すことさえあります。

(2) 現実から目を背けること

ネガティブをないことにすることは、往々にして現実から目を背けることになります。
私たちの人生には思うようにならないこと、一般的に苦しさやつらさを感じるような現実が少なくないからです。

実際世の中全般を見渡しても、ネガティブな材料には事欠きません。少子化による人口減少。高齢化による社会機能の低下。年金問題、医療費の膨張、財政破綻の不安。地震や台風・大雨などの自然災害、地球規模の温暖化などなど。

考えだすと気が滅入るので考えないことにしているという人もいるでしょう。でも、本当は、事実をどう捉えるかは選択可能です。どんなことにも良い面はあるものだからです。

にもかかわらず、ネガティブを嫌っていると、嫌な感情を感じたくないばかりに、現実から目を背けてしまうようなことが起こります。現実から目をそらして、ポジティブなことだけを考えていたとしたら、それはもはや妄想の状態です。

今というリアルから逃避してしまうので、問題への対策など具体的な行動も取れないし、潜在的に「大丈夫だろうか」という不安を抱え続けることになります。そうやって漠然とした不安を抱えて閉塞感に苛まれながら、事態は少しずつ、でも確実に悪くなっていっているとしたら。。

うすっぺらいポジティブ信奉で決してなんとかなるものではないのは誰の目にも明らかですが、残念ながらそうなっているのが今の日本ではないでしょうか。

(3) モチベーションを下げてしまう

ポジティブ思考といって思い浮かぶ最大のメリットは、目標達成に効果がある(とされる)ことではないでしょうか。

よく言われるのが、本当に目標が達成できたかのようにその情景をありありとイメージして、そのシチュエーションを五感で感じて浸りきること。引き寄せの法則や自己啓発系の成功法則でも、ポジティブな思考はポジティブな結果を引き寄せる(もたらす)と言われています。

けれど、米国とドイツを対象にしたある研究では全く逆のことが言われています。たとえばダイエットに関して、「友人と出かけるスリムな自分」そして「ドーナツという誘惑のそばを顔色ひとつ変えず、いとも簡単に通り過ぎる自分」というポジティブな自分を思い描いた人たちのほうが、「ついドーナツを食べてしまうといったネガティブな自分」を思い描いた人たちよりも、1年後に減った体重が11キロも少なかったのだそうです。

なぜそんなことが起きるのでしょうか。
その研究によると、「痩せている自分」を想像(ポジティブ思考)してしまうと、人間の心はその空想で満足してしまい、モチベーションが下がってしまうのだそうです。これは薄々感じていましたが、研究で実証されたとなるとなるほどと思いました。

また、逆境にも弱くなるようです。いざダイエットを始めてみると、空想の世界と異なり、現実の世界ではさまざまな誘惑や我慢する苦しさなどが立ちはだかりますが、それらに対する心構えができていないために、挫折しやすくなるとのことです。

***

この法則は、ダイエットだけでなく、就職活動、恋愛などあらゆる分野にも当てはまるのだとか。ポジティブ思考の世界では、「脳は現実と空想を区別できない」から空想で先に達成するのが効果的と説かれます。でも、区別できないなら、満足してモチベーションが低下するのもまた真理ではないかと思います。

日本ではあまり耳にしない見解ですが(ポジティブ信奉に都合が悪いからでしょう)、言われてみれば、たしかに頷ける点があります。

(4) 妄想という苦の根源だから

上で述べたとおり、ネガティブな現実から目をそらして、ポジティブなことだけを考えるのは妄想です。また、まだ起きていない望ましい現実を脳内で作り出すのもまた妄想です。

現代のポジティブ信奉には、そもそも妄想との密接な関係が強いことがうかがえます。仏教では、見る、聞く、匂う、味わう、触るなど、五感で捉えられる現実と妄想を区別しています。

そして、妄想は、むさぼる心、怒りの心とともに三毒と言われ、人間の苦の根源の一つと考えています。そして、妄想に惑わされることから抜け出し、現実の世界に地に足をつけてやるべきことをしっかりやることを勧めているのです。

もちろん、せっかく人間に与えられた想像力ですから、その力を使って空想の世界に遊び、喜んだり楽しい気持ちになることを否定はしませんし、むしろ、とても大事なことだと思っています。

それとポジティブ信奉とは何が違うのかについては、後の対策編で言及しようと思います。

(5) 周りの迷惑だから

ポジティブ信奉のもう一つのデメリット、それは周りに甚だ迷惑だということです。無理やりポジティブでハイテンションな人を見ると鬱陶しいと思った経験はないでしょうか。

また、他人にもポジティブでいることを有形無形に押し付けてきます。だから、その種のポジティブな人と一緒にいると、後からどっと疲れがやってきたりします。

人間関係のバランス上、自分を省みないポジティブな人がいると、周りの人は内省的でネガティブな気持ちにさせられやすいのです。やたらポジティブで楽観的な社長の中小企業の社員は、どうしてもネガティブで悲観的になりやすいのです。うちの社員はどうもやる気がなくてなどと嘆いていたりします。

また、普段ポジティブな人同士の場合だと、どちらがよりポジティブかの競争が生まれ、負けた方はネガティブな立ち位置を余儀なくされます。そもそもやたらとポジティブな人は、心の奥底では自分が無価値だと感じているので、常にポジティブで成果を残すことで自己価値証明する傾向にあります。

競争に敗れて自分のネガティブさを見せつけれられた人は、そこからニュートラルに舵を切るチャンスとも言えるのですが、たいていはそこに向き合うことなく、その場を去るか、勝った側の下に入ることもありますが潜在的に恨みが残ったりします。

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いずれにしても本人に周りに煙たがられている自覚がないのがやっかいです。夫がこのタイプだと、奥さんは「あなたは何もわかってないのよ」と言ったりしますが、夫はわけがわからず、さらにポジティブに奥さんの機嫌を取ろうとすればするほど、二人の距離が開いていくという悲喜劇が起こったりします。

2. どうすれば生きやすくなるかの対処法

(1) ネガティブ思考は本当に悪いのか

これまで見たきたように、世に蔓延するポジティブ信奉の考え方は、単純にネガティブを悪いことと考え、それならばネガティブを駆逐すれば人生はよくなるという考え方といえるでしょう。

対処法を考えるにあたって、ネガティブ思考を例にとり、それが必ずしも悪くないものであり役に立ちさえすることを見ていきましょう。

危機管理の基本的姿勢であり、一流の経営者が身につけている思考習慣として、「最悪の事態を想定する」というのがあります。

最悪の事態を考えると言うといかにもネガティブだし、最悪と言っても現実にはなってみないとわからないことも多く、具体的な対策は無駄であるとも言われます。たしかに、具体策をあれこれ考えだすとキリがなく、ネガティブな思考のループにはまり込むこともあるので、一理あります。

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しかし、ご存知でしょうか。「最悪の事態を想定しておく」と、「最悪の事態が起きにくくなる」のです。人は心のどこかで「何か大変なことがおきたらどうしよう」と漠然とした不安でビクビクしながら日々を過ごしています。

そうなると、「何事もなくうまくいくはず」という希望的観測と、「大変なことが起きてすべてダメになってしまうかもしれない」という不安によって、無意識のうちに心が引き裂かれてしまうのです。

このように混乱した状態では、できる準備や心構えもむずかしく、事態をより悪化させてしまう、つまり、最悪の事態を招き寄せることになってしまうのです。

また、実際に事が起きた場合、あらかじめ想定の中でそれを経験していると、翻弄されて思考停止、真っ白になってしまうことを避けることができます。心の備えということです。

日本が直面している自然災害から日常のいざこざまで、いざという時、体がすくんで動かないというのが最悪の対応だとすれば、そうならずに動ける可能性が増します。

ネガティブな思考は必ずしも悪いものとは限らず、要は使いようということになります。

(2) 大切なのは平常心、平静でいること

要は使いようというのは、実はポジティブ思考も同じです。これからやりたいことを楽しくイメージするのは、妄想であったとしても、かならずしも悪いことではありません。

なぜならそれはいきたい方向を指し示してくれるからです。
どんなことに自分はウキウキするのか、何に惹かれるのか、自分を知るための重要な手がかりとなります。

その状態から現実的な行動を起こせばいいのですが、その際、予想される障害を想定しておくと、現実的に発生する障害に足元をすくわれることが減ると思います。

ポジティブな面とネガティブな面の両方を見ると、両方が中和されてニュートラルになります。平静で落ち着いた状態であり、平常心と言われるものです。目の前の現実をありのままに捉えることができ、もっとも効率よく対応することが可能です。

物事には必ずプラスの面とマイナスの面、その両方があります。一般に思われている「良いこと」の裏側にも「悪いこと」があるように、逆もまたしかりです。たとえば、前者は、試験に合格、恋人ができる、昇進するなど。後者は、リストラ、失恋、病気などであり、例外はありません。

真のポジティブ思考とは、物事の両面をしっかり見た上でしかもポジティブを選択するということです。

それができてこそ、ポジティブでいなければという自縄自縛から逃れて、もっと自由にポジティブに人生を生きられるのではないでしょうか。

 

3.まとめ

片側だけのコインが存在しないように、この二元性の世界では、ポジティブとネガティブの両方があってはじめて、世界が成立します。

そのどちらか一方が良いものでもあり、どちらか一方が悪いものということではないのです。

どちらも必要であり、どちらにも意味があるということです。

ポジティブとネガティブの両方を受け入れて認めることは、また自分を肯定し認めることにもつながります。

一方的なポジティブ礼賛から離れて、自分がこうと思った道を選択して生きることが、より自由な人生への近道かもしれません。

以上

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この記事を書いた人

祇場 駿矢(しば しゅんや)
座右の銘は「自分にとっての自分の価値は自分が決める」
自分だけの軸を己の中心に据え、自分を信じて生きることのすがすがしさを伝えています。
普段から物静かですが、悟りや自己成長のこととなると少しおしゃべりになります^^
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