
潜在意識さえ書き換えれば、願った現実を簡単に引き寄せられる。
お金やビジネスの成功、恋愛なども思いのままだったらうれしいですよね。
これは法則みたいなものなので、本当のことではありますが、いざ潜在意識を書き換えようとしてもなかなかうまくいきません。
それで多くの人があきらめてしまうのですが、理由は案外はっきりしています。
うまくいかせるためには理由を見極め、一つ一つ対処することが有効です。
潜在意識を書き換えて引き寄せを成功させるコツをまとめてみました。
目 次
1. 潜在意識の書き換えが簡単ではない理由
それではまず、潜在意識を書き換えるのが簡単ではない本質的な理由を考えてみます。
理由がわかれば対処する方法は見つけやすいですね。
(1)潜在意識は隠れている
顕在、潜在を問わず、意識というものは目に見えません。しかも、潜在意識は名前の通り顕在意識からは意識できません。
つまり、知覚認識ができないということで、対象を把握できないものを書き換えるのですから、簡単ではないのは当然ということになります。
次に、一段掘り下げて考えてみます。
潜在意識は、なぜ潜在しているのかという理由です。
その最大の理由は、心が痛むからです。
より詳しくは、心が痛まないように敢えて見えなくしている、ということです。
例を挙げると、潜在意識で「自分には価値がない」と思っている人がいます。
こういう人が、顕在意識でいくら「成功したい」と思ったとしても、潜在意識が「自分には成功する価値なんてない」と思っていたら、成功という現実は引き寄せられません。
心が痛むというのは、自分には価値がないと思ったら、そもそもそう思った理由も芋づる式に思い出して辛く感じてしまうということです。
たとえば、親から強烈に否定されて育った場合などがこれに当たります。
(2) エネルギーの量が大きい、質が異なる
①潜在意識の量は大きい
よく顕在意識を水面上に現れた氷山の一角に例えたりしますね。
上のように、直面することで痛みを感じる度合いは人によって異なります。
でも、普通の人の場合、潜在意識の割合が90%以上を占めるとも言われます。
10%以下の顕在意識で思ったことで、潜在意識を書き換えようと思えば当然簡単ではないわけです。
②潜在意識の質の違い
心は目に見えないエネルギーなので気づきにくいのですが、実は性質の異なるエネルギーが組み合わさってできています。
明確に違ってわかりやすいのが感情で、思考とは明らかに異なるエネルギーだと感じるのではないでしょうか。
あと、子供の頃は柔軟だけど、成長すると固定化されてしまうエネルギー体もあります。
「三つ子の魂百まで」と言ったりしますが、大人になると変化しにくくなるので、書き換えるのが容易ではなくなるのです。
これがトラウマと呼ばれる心の傷、インナーチャイルドと言われるものです。
インナーチャイルドが大きい人は、セルフイメージが極端に低くなりがち(自分は愛されていない、そんな価値がないなど)です。
潜在意識の書き換えどころではないかもしれませんので、自分の力で対処できない場合は、そうなると専門家の力を借りるのも一つの方法です。
(3) 潜在意識は実在するエネルギーの世界
潜在意識は言語から成り立つ観念の世界ではなく、実在するエネルギーです。そこが顕在意識と異なるところで、例えば以下のように顕在意識のルールは通用しません。
①否定形を理解しない
よく言われるのが、潜在意識は「〜でない」という否定形を理解しないということです。
例を挙げると、「椅子がある」ことを絵に描くのは簡単です。しかし、「椅子がない」ことを絵に描くことはむずかしいのと同じことです。
「〜は嫌」と否定しても無駄で、「〜」の部分が引き寄せられてしまうのはこういう理由です。
②善悪がない
同様の理由で、潜在意識には善悪という観念もありません。
「あの人は悪人なのに願いを叶えている。でも、私は正直で善人なのに願いが叶わないのはけしからん」
善悪という価値観は、顕在意識だけにあるものです。だから、その価値観で潜在意識に訴えても、まるで理解してもらえないのです。
潜在意識に「ある」ものが引き寄せられるというシンプルな仕組みです。
③自他の区別がない
自他の区別も顕在意識ならではのものです。
有名な心理学者のユングは、人が心の深い部分では、集合意識と呼ばれるもので互いにつながっていることを唱えました。
本質の世界では、自分と他人は分離していないのです。
「お金持ちになりたい」と望む一方で、「お金持ちは悪い」という思考が、いかに願望の引き寄せを妨げるかがわかると思います。
(4)潜在意識は一つではない
上で潜在意識には質の異なるエネルギー体からなるという話をしましたが、質だけでなく、それぞれの役割も違います。
ここで特に取り上げたいのは、本質的な自己、いわゆる魂です。
魂が人間の本体という見方もできますので、魂の望みが生まれてきた意味ということになります。
にもかかわらず、顕在意識は、親や社会の影響で魂とは異なる願いを抱きがちです。
たとえば、「ビジネスで成功して年収1億円」というような望みは、多くの人が抱きがちですが、本当の自分はそれを望んでいないとしたら、、
潜在意識を書き換えるのが容易ではないことは想像にかたくないでしょう。
2. 潜在意識を書き換えるコツ
潜在意識を書き換える方法としては、新しい考え、自分への見方などを言い聞かせることでかまいません。
繰り返し言い聞かせるアファメーションやお祈りなど好きな方法でいいのですが、大切なのは以下のようなやり方のコツです。
前の章で見た潜在意識の書き換えが簡単ではない理由、これに邪魔されずにすり抜けるコツを挙げてみます。
(1) ステップを踏む
潜在意識は心の痛みのためなかなか認識できません。そこで、次のような段階を踏むことが有効です。
①現実を見る
潜在意識にあるものが現実を引き寄せるので、逆に現実を見れば潜在意識にあるものがわかります。まるで鏡を見るようなものです。
お金持ちになりたいと思っていても、今現在がそうでないなら、それが現状の顕在意識の状態ということですね。
②受け入れる、直面する
どんなに不都合に見える現実が目の前にあったとしても、自分にとって必要なことしか起きないという原則があります。これを受け入れるのはなかなかむずかしい。
言わば自作自演を認めることで、力がなく、受け身の被害者的立場を手放すということになるからです。
③癒す
必要だからというのは、自分が人生を主体的に生きていないことに気づいて、それを改めることも含まれます。
例を挙げると、自分には価値がないという潜在意識に入った情報。
それが現実化することで、それが嫌なら、「そうじゃない、自分は価値がある。」という方向に改めるキッカケを得られるということです。
自作自演を認めるのは、辛いことでもありますが、そんな自分も肯定して「つらかったよね」と受け入れることも大切なポイントです。
④自分の力を取り戻す
そうやって受け身の人生から主体的に生きる方へシフトできたら、より自分で潜在意識を書き換える力をかけやすいのです。
潜在意識の力を借りて自分がやったことと本当に認められたら、目の前のどんなに苦しく変わらないように思える現実も、自分の力でなんとなるものへと見え方が変化するはずです。
(2) 現実の体験を利用する
潜在意識が現実を引き寄せるなら、先に現実の方を変えてしまうのは有力な方法です。
感情などの実感に訴えることができますので、顕在意識による思い込みや価値判断などの邪魔が入りにくいのです。
例えば、ビジネスで成功したいなら、成功者が集まる場に出かけていく。
最初は浮いた感じがしますが、自分もその一員と思えたら、成功するのが当たり前に思えてきます。
恋愛の対象を引き寄せたいなら、仲の良い友人夫婦の家庭にお邪魔するとか。幸せなパートナーシップのエネルギーをいただくことができます。
引越しや転職で環境を変えるのもいいでしょう。豊かな人生が望みなら、豊かさイコールお金ではありません。
自然が身近で気持ちがゆったりと満たされるようなところに住むことで、潜在意識には強力なメッセージとなります。
(3) 手放す
よく言われることですが、引き寄せをうまく発動するには、願いに執着しないことです。
執着するのは、手に入らないのではないかと不安に思っているからに他なりません。
レストランに行って、オーダーしたら、あとはレストランの人に任せて、連れとおしゃべりしながら、料理が運ばれてくるのを待つでしょう。
忘れたわけじゃないけど、信頼しているので、手放している。
潜在意識を書き換えるためには、そのぐらいの力の入れ具合がうまくいかせるためのコツなのです。
(4) 反作用への対策
潜在意識を書き換えようとすると反発が生まれます。
エネルギー量が大きかったり、エネルギーの質が変化しにくかったり、向き合うのに心の痛みを伴うことに関しては、次のような方法が有効でしょう。
①ゆっくりじわっと
低反発クッションは、強い力でグッと押し込んですぐにパッと手を離しても、すぐ元にもどってしまって手の形は残りません。
そうではなく、ゆっくり時間をかけてじわっと圧をかけることで、手の形がくっきりと残ります。
潜在意識を変える時も同じで、ある程度の時間をかけてじわっとやるのがコツです。
望む現実を繰り返し言い聞かせるアファメーションも現実からかけ離れていると、ギャップが大きすぎて反発が大きくなることがあります。
そんな時は、自分の気持ちが明るく範囲で、少しずつよくなったり、改善していくような小さなステップを踏むとよいでしょう。
②反復・継続
前項と関連して、アファメーションにも当てはまりますが、潜在意識を変えるには何度も繰り返して働きかけることが役に立ちます。
変わりにくい性質のものを変化させようと無理に強い力をかけては、反発もまた強力になってしまいます。
また、潜在意識はエネルギー量が大きいので、一度に変えるほどの力をかけること自体むずかしいでしょう。
どんなに高い山でも一歩一歩の積み重ねで登頂できるように、潜在意識を変えるときには、すぐに変化しないのでやってる意味がないように思えても、気長に積み重ねることが大切です。
(5) 楽しく
最後に、楽しくという要素を挙げておきます。
楽しい状態で書き換えに取り組むと、心がゆるんでリラックスしてオープンに、もしくは柔軟になります。
現状と違う考えに対しても、心の扉が開いていて柔軟だと、潜在意識が受け入れやすくなり、警戒心が起きないので変化しやすくなります。
(6) 応用的対処のコツ
最後に少し方向は違いますが、応用的対処のコツとして魂など自分の深い部分にしたがうことについて述べてみます。
成功、お金、恋愛などの引き寄せは割と多くの人が関心を持ちやすく、常に願望として上位に上がっています。
でも、実は自分が本当に望んでいるかどうは別の話です。
そうなると、願望が実現したけれどモヤモヤする、もう一つ満たされない、こんなはずではなかったということも起きてきます。
これを軌道修正するとなると、また時間とエネルギーがかかったり、関わる人がかわったりと、かなりたいへんです。
ですから、潜在意識の書き換えをやるなかで、違和感があったり、楽しくなかったりした場合は、こんな観点からも少し考えてみるといいかもしれません。
もちろん、当面の目標として、軽い気持ちでやってみたいことを目標にするのはOKですよ。
上でも述べたとおり、結果に執着するより手放すぐらいの方が、引き寄せには好都合だし、次のステップに進むベースにもなるからです。
3. まとめ
いかがだったでしょうか。
潜在意識については、顕在意識の常識で考えると、書き換えようとする働きかけが逆効果となってしまうこともあります。
だからこそ、潜在意識の性質を知った上で、うまく抵抗をすり抜けたり変化を定着させたりするコツが大切です。
みなさんが、ビジネスの成功、お金、恋愛はもちろん、魂の目的を達成する現実を引き寄せるのにお役に立てたらうれしいです。
以上
こちらの記事も潜在意識の性質について詳しく書いていますので、ご参考にどうぞ。